62号室は、他のお部屋とは違って塗りを使用することなく和紙、竹や杉の素材そのものの質感を活かすことに注力されて作られています。その中でも、手漉きの和紙です。特に床の間に特徴がございます。日の光を浴びると浮かび上がる柊の葉は、時間によってその風合いが変わるんですよ。朝からお昼に掛けてはクッキリ出てきますが、夜になると消えてしまいます。
天井も全て和紙張りです。こちらは重ね張りをしていることによって紙の厚みを変えています。それぞれの照度がことなるために市松模様のように見え、すっきりとしたお部屋に優しい光を注いでくれます。街中に位置する当館では外の景色をお楽しみいただきにくいため、「自然」をテーマに一つ一つの趣向を凝らしています。ゆったりとした時間の流れをこの部屋で過ごしていただく中で、それらを見つけていただきたいですね。 |